霊芝菌糸体培養基熱水抽出物(MAK)のデキストラン硫酸ナトリウム誘発潰よう性大腸炎モデルに対する効果
説明
われわれは, QOLが著しく損なわれ, 原因が不明なため根本治療が確立されていない疾患である潰瘍性大腸炎について, ヒト臨床例と酷似した所見を呈するデキストラン硫酸ナトリウム (以下, DSS) 誘発潰瘍性大腸炎モデルを用い, 霊芝菌糸体培養基熱水抽出物 (以下, MAK) の防御効果について検討した。その結果DSSは, 大腸粘膜に対して強く広範なびらんや浮腫を誘発し, 大腸を短縮させた。一方MAKは, DSSによって生じたびらんや浮腫の強度・範囲の障害程度を減弱し, 結果として大腸の短縮に対しても抑制作用を示した。以上の結果から, MAKは, DSS誘発潰瘍性大腸炎モデルにおける炎症所見や, 大腸の短縮を抑制したことから, ヒト炎症性腸疾患に対しての有用性が期待された。
収録刊行物
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- 日本未病システム学会雑誌
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日本未病システム学会雑誌 11 (1), 153-156, 2005
日本未病システム学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680182696320
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- NII論文ID
- 130004185755
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- ISSN
- 21852162
- 13475541
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可