上唇に生じた疣贅型黄色腫の1例

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タイトル別名
  • A Case of Verruciform Xanthoma of Upper Lip

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説明

疣贅型黄色腫は泡沫細胞あるいは黄色細胞の増殖を特徴し, 口腔領域では比較的まれな病変である。今回われわれは上唇部疣贅型黄色腫の1例を経験したので, その概要に免疫組織化学的検討と文献的考察を加え報告する。<br>患者は80歳の女性で, 上唇の腫瘤を主訴に来院した。上唇内側に直径2mmの無痛性腫瘤を認め, 表面は顆粒状で一部発赤を伴う黄色を呈していた。上唇部良性腫瘍の臨床診断下に腫瘍切除術を行った。<br>病理組織学的には, 上皮脚間と上皮脚下の結合組織内に泡沫細胞を認め, 疣贅型黄色腫と診断された。免疫組織化学的には, 泡沫細胞はS-100蛋白: 陰性, lysozyme: 陽性,α1-antitrypsin: 偽陽性, KP-1: 陽性であった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680198942080
  • NII論文ID
    130003673748
  • DOI
    10.6014/jjomm1995.5.33
  • ISSN
    18841473
    13417983
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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