口腔多発扁平上皮癌症例の臨床的検討

  • 小村 健
    東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科顎口腔外科学分野
  • 島本 裕彰
    東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科顎口腔外科学分野
  • 原田 浩之
    東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科顎口腔外科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical study on multiple primary squamous cell carcinomas of the oral cavity
公開日
2012
DOI
  • 10.5981/jjhnc.38.1
公開者
日本頭頸部癌学会

この論文をさがす

説明

2001年4月から2009年12月までに加療した口腔扁平上皮癌の一次症例709例のうち,口腔多発癌と診断した35例を対象とした。口腔多発扁平上皮癌の発生率は4.9%であった。第2癌,第3癌は頬粘膜,下顎歯肉,舌,上顎歯肉に多く発生していた。第2癌,第3癌と進むにつれ,腫瘍の大きさおよび治療侵襲は小さくなる傾向にあった。第1癌から第2癌までの発生期間は平均60ヶ月,第2癌から第3癌までは24.5ヶ月で,第2癌の10年累積発生率は13.1%であった。第2癌発生からの5年累積生存率は81.1%であった。治療成績については,局所再発率は多発癌症例では33.8%で 単発癌症例の9.9%より高かった。10年累積発生率が高いこと,また多発癌症例では再発率が高いことより,長期にわたる慎重な経過観察が必要で,口腔多発癌の早期発見による治療侵襲の縮小が口腔機能の温存につながると考えられた。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 38 (1), 1-5, 2012

    日本頭頸部癌学会

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (12)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ