ある初任教師の実践イメージの変容 : 1年間の事例研究を基に

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タイトル別名
  • Development of Images of a Beginning Teacher on Educational Practices : Based on a Case Study for a Year
  • アル ショニン キョウシ ノ ジッセン イメージ ノ ヘンヨウ 1ネンカン ノ ジレイ ケンキュウ オ モト ニ

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抄録

本研究では,日本における初任教師の実践イメージ(児童,教師,授業,学校のイメージ)の変容と,それをもたらす彼らと他者(児童・保護者・同僚)との関わりの独自性を確認する.そのため,1年間にわたる,ある初任教師を対象とした事例研究により,それらの実態を記述し,(1)「日本的民族教育学」(島原・酒井1990)との対比,(2)欧米の事例との対比を試みた.分析の結果,(1)本研究においては,初任教師と同僚との関わりが,「日本的民族教育学」の中心概念である「きずな」の強化と緩和の両方の作用をもたらしていることが明らかとなった.また,(2)初任教師の実践イメージの変容を検討すると,対象教師の「児童」「教師」イメージには,教師の専門職性への飛躍が見られなかった.その理由として,彼と同僚らとの批判的な関わりが希薄だったことが考えられた.

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