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- 林 伸一
- 日本大学医学部内科学系呼吸器内科学分野
書誌事項
- タイトル別名
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- Recent concept and new definition of acute lung injury and acute respiratory distress syndrome
- ALI/ARDS ノ シッカン ガイネン ト テイギ
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説明
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)は1967年に初めて報告され,統一診断基準であるAECC基準が1994年に作られた後,さまざまな治療の多施設無作為比較試験(RCT)が行われた.しかし有効性が認められている治療は,低一回換気量による保護的人工換気のみである.そしてAECC基準の問題点を改善したベルリン定義が2012年に発表された.この改訂の最大のポイントは,酸素化の程度で重症度が3つに区分されたことである.今後は重症度に応じた治療選択が期待される.また将来のARDSの治療展開において,画像やバイオマーカーなど病状を詳細に「評価」する手段,治療方法の「改善」,そして複数の治療法の「連携」が重要である.ARDSに対する決定的な治療法が確立されていないなかで,死亡率は年々徐々に低下してきており,これは集中治療看護,理学療法,栄養管理などがうまく連携した結果であると思われる.
収録刊行物
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- 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 24 (2), 214-218, 2014
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680256234624
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- NII論文ID
- 130005109123
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- NII書誌ID
- AA1219409X
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- ISSN
- 21894760
- 18817319
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- NDL書誌ID
- 025794481
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可