耳下腺非脂腺型リンパ腺腫の2例

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タイトル別名
  • Non-sebaceous lymphadenoma of the parotid gland: a report of two cases of superficial parotidectomy

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説明

非脂腺型リンパ腺腫は2005年の唾液腺腫瘍のWHO分類でlymphadenomaから独立した腫瘍である。われわれは2例の耳下腺非脂腺型リンパ腺腫を経験した。症例は54歳男性と61歳女性で,いずれも腫瘤は耳下腺の下方に存在し,境界明瞭でやや硬く,顔面神経麻痺や疼痛を認めなかった。画像検査や穿刺吸引細胞診からワルチン腫瘍を強く疑ったが,2例とも悪性リンパ腫も否定できなかったため,耳下腺浅葉切除術を施行し,非脂腺型リンパ腺腫と診断した。この2例と過去の報告を検討し,非脂腺型リンパ腺腫の臨床像を明らかにすることで,術前の鑑別診断の一助となると思われた。

収録刊行物

  • 頭頸部外科

    頭頸部外科 25 (3), 415-420, 2016

    特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会

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