気象変化が深い湖の湖面蒸発量,水温,熱収支に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Changes in Meteorological Conditions on Lake Evaporation, Water Temperature, and Heat Budget in a Deep Lake
  • 気象変化が深い湖の湖面蒸発量,水温,熱収支に及ぼす影響--鹿児島県池田湖の事例
  • キショウ ヘンカ ガ フカイ ミズウミ ノ コメン ジョウハツリョウ スイオン ネツ シュウシ ニ オヨボス エイキョウ カゴシマケン イケダコ ノ ジレイ
  • ― 鹿児島県池田湖の事例 ―
  • — A case study of Lake Ikeda, Kagoshima prefecture —

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説明

気象変化が池田湖の蒸発量,水温,熱収支に及ぼす影響を解明するために,妥当性が確認された鉛直1次元水温-熱収支解析モデルを用いて,25年間の日射量,気温,相対湿度,風速の10%の増加に対する蒸発量,水温,熱収支の感度を解析した.その結果,蒸発量を最も増加させたのは日射量であり,湖水を最も加熱したのは気温であった.日射量の場合,蒸発を促進する湖面-大気間の水蒸気圧差の拡大と大気安定度の低下が認められた.気温の場合,増大した大気放射量が湖面を強く温める状況が確認された.一方,相対湿度が高くなると,水蒸気圧差が低下したため蒸発量は減少した.この気化潜熱の減少は湖水の昇温を促したが,それに応じて増加した顕熱量が昇温を抑制した.また,風速が増すと,湖水の鉛直混合作用によって湖面では水温低下,下層では水深20 m付近を中心に昇温が認められ,加熱効果は気温に次いで大きくなることが判明した.

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参考文献 (28)*注記

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