ナメコ,エノキタケ廃菌床を利用したヤマブシタケ菌床栽培

  • 高畠 幸司
    富山県農林水産総合技術センター森林研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Reutilization of waste substrate of Pholiota nameko and Flammulina velutipes for sawdust based cultivation of Hericium erinaceum
  • ナメコ エノキタケハイキンショウ オ リヨウ シタ ヤマブシタケキンショウ サイバイ

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説明

ヤマブシタケ菌床栽培におけるナメコ廃菌床およびエノキタケ廃菌床の培地基材としての利用可能性を試験した.ナメコ廃菌床について,ブナおが粉の代替材として用いたところ,代替率の増加に伴って子実体収量は増加した.ナメコ廃菌床を25℃で堆積処理すると無処理廃菌床と比較して子実体収量は1週間の堆積処理で有意に増加し,4週間以上では有意に少なくなった.エノキタケ廃菌床について,ブナおが粉の代替材として用いたところ,代替率の増加に伴って子実体収量は減少し,代替率100%では最も少なくなった.25℃で3週間以上堆積処理すると子実体収量は無処理廃菌床に比較して有意に増加したが,ブナおが粉培地の85%の子実体収量を示した.これらのことからヤマブシタケ菌床栽培の培地基材として,ナメコ廃菌床は有用であり,エノキタケ廃菌床は堆積処理することにより利用可能になることが示唆された.

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