区画法によるシイタケほだ木のクロコブタケ被害測定

  • 角田 光利
    国立研究開発法人森林総合研究所企画部
  • 谷口 實
    独立行政法人森林総合研究所きのこ・微生物研究領域

書誌事項

タイトル別名
  • Quadrat method for measurement of injurious effects of Hypoxylon truncatum on bed logs used for shiitake (Lentinula edodes) cultivation
  • クカクホウ ニ ヨル シイタケ ホダギ ノ クロコブタケ ヒガイ ソクテイ

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説明

クロコブタケはシイタケほだ木内で蔓延し,ほだ木上に子座を形成する.シイタケほだ木におけるクロコブタケの被害を測定するために,シイタケほだ木の表面を縦方向に8等分し,横方向に20等分して160の区画に分けた後,各区画内にクロコブタケの子座が存在するか否かを調査した.子座が存在する区画数と全区画数との比を子座形成区画率とした.各ほだ木を等間隔に横断して20の円盤を切り出し,各円盤の断面における黒い帯線で囲まれた暗色部分をクロコブタケ蔓延部分とした.子座形成区画率と断面に占めるクロコブタケ蔓延部分の割合とには正の相関関係が認められた.クロコブタケの子座形成区画率を2,3段階に分け,各段階の子座形成区画率を有するほだ木を選抜して栽培試験を行った.シイタケ子実体発生量は子座形成区画率に反比例した.

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