マンネンタケ子実体の水抽出物に含まれるアンギオテンシン変換酵素阻害成分

  • 熊倉 慧
    高崎健康福祉大学健康福祉学部健康栄養学科
  • 小澤 好夫
    高崎健康福祉大学健康福祉学部健康栄養学科
  • 五十嵐 圭日子
    東京大学大学院農学生命科学研究科生物材料科学専攻
  • 鮫島 正浩
    東京大学大学院農学生命科学研究科生物材料科学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Angiotensin-converting enzyme inhibitor in water extracts from the fruiting body of Ganoderma lucidum
  • マンネンタケ シジツタイ ノ ミズ チュウシュツブツ ニ フクマレル アンギオテンシン ヘンカン コウソ ソガイ セイブン

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説明

本研究ではマンネンタケ水抽出物中のACE阻害活性成分の同定を試みた.水抽出物をエタノール分画,限外ろ過,陽イオン交換クロマトグラフィーを用いて精製し,精製物(EU3C)を得た.EU3CのIC_<50>値は89μg/mL,K_i値は49μg/mLであった.さらにEU3Cを逆相クロマトグラフィーにより分画した結果,IC_<50>値およびK_i値は上昇した.一方,EU3Cは拮抗阻害を示し,TLC分析の結果,ニンヒドリン反応を示す複数のスポットが確認され,ペプチドの存在が示唆された.そこで,カルボキシペプチダーゼ処理および酸加水分解によるACE阻害活性への影響を確認した.その結果,カルボキシペプチダーゼ処理および酸加水分解処理によりACE阻害活性の低下が確認された.これらの結果から,マンネンタケ水抽出物のACE阻害活性には,ペプチドが関与すると考えられる.

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