チリ産食用担子菌Grifola gargalの安全性評価

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  • Safety evaluation of Grifola gargal, an edible basidiomycete from Chile

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抄録

本研究では,Grifola gargal(アンニンコウ)子実体の安全性を評価した.評価項目は,亜慢性毒性試験および変異原性試験であった.アンニンコウ子実体乾燥粉末(GFD)を経口投与した30日間および100日間の亜慢性試験では,全ての動物において体重が増加し,血液学的検査および状態観察においてもGFD投与の影響は認められなかった.試験期間中には,副作用や死亡マウスは観察されなかった.さらに,GFD抽出物の変異原性はAmes試験プレインキュベーション法にて行った結果,2菌株(TA98,およびTA100)でのラット代謝活性化酵素(S9)の添加および無添加において,代謝活性化は認められなかった.したがって,これらの安全性の評価項目においてアンニンコウ子実体は,毒性を示さないことが明らかとなった.

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