神経線維腫症1 型(NF-1)に合併した破裂頭蓋外巨大内頚動脈瘤の一例—4Fr インナーカテーテル併用による endovascular trapping 安定性・安全性の向上—

  • 岡本 宗司
    富山県済生会富山病院 脳卒中センター 脳神経外科
  • 久保 道也
    富山県済生会富山病院 脳卒中センター 脳神経外科
  • 林 智秀
    富山県済生会富山病院 脳卒中センター 脳神経外科
  • 堀 聡
    富山県済生会富山病院 脳卒中センター 脳神経外科
  • 堀 恵美子
    富山県済生会富山病院 脳卒中センター 脳神経外科
  • 柴田 孝
    富山県済生会富山病院 脳卒中センター 脳神経外科
  • 堀江 幸男
    富山県済生会富山病院 脳卒中センター 脳神経外科
  • 桑山 直也
    富山大学医学部 脳神経外科
  • 黒田 敏
    富山大学医学部 脳神経外科

書誌事項

タイトル別名
  • A case of neurofibromatosis type 1 with ruptured extracranial giant internal carotid aneurysm—usefulness of 4Fr inner catheter for endovascular trapping of internal carotid artery—
  • 症例報告 神経線維腫症1型(NF-1)に合併した破裂頭蓋外巨大内頚動脈瘤の一例 : 4Frインナーカテーテル併用によるendovascular trapping安定性・安全性の向上
  • ショウレイ ホウコク シンケイ センイ シュショウ 1ガタ(NF-1)ニ ガッペイ シタ ハレツ ズガイ ガイ キョダイ ナイ ケイ ドウミャクリュウ ノ イチレイ : 4Fr インナーカテーテル ヘイヨウ ニ ヨル endovascular trapping アンテイセイ ・ アンゼンセイ ノ コウジョウ
  • A case of neurofibromatosis type 1 with ruptured extracranial giant internal carotid aneurysm^|^mdash;usefulness of 4Fr inner catheter for endovascular trapping of internal carotid artery^|^mdash;

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抄録

【目的】神経線維腫症に合併した頭蓋外巨大内頚動脈瘤破裂例に対してtriple coaxial system を用いて内頚動脈トラッピング術を施行したので報告する.【症例】症例は41 歳の神経線維腫の女性.左頸部の急激な腫脹,嗄声,嚥下障害が生じ,当院に入院した.頚部CT では長径約40 mm の頭蓋外内頚動脈瘤を認め,咽喉頭部が対側に偏位していた.MRI では,動脈瘤からの出血を示唆する所見があり,再出血防止目的で緊急血管内治療を行った.血管脆弱性と術後のmass effect 増大防止の観点から動脈瘤の前後で内頚動脈をトラッピングする方針とした.バルーン付きガイディングカテーテルをproximal flow control 用に内頚動脈起始部に留置し,動脈瘤の遠位にマイクロカテーテルを誘導したが,支持性が弱く,コイル挿入時に動脈瘤内にキックバックした.そこでインナーカテーテルとして4FrセルリアンGTM を組み合わせ,triple coaxial system とした.その結果,瘤の遠位・近位ともに内頚動脈にコイルをコンパクトに留置でき,トラッピングすることができた.術後,症状は改善し,MRI では,動脈瘤の血栓化を認めた.【結論】頚部内頸動脈瘤に対して母血管のトラッピングを行う場合,バルーン付きガイディングカテーテルに4Fr インナーカテーテルを組み合わせたtriple coaxial system は有用と思われた.

収録刊行物

  • 脳神経血管内治療

    脳神経血管内治療 8 (3), 159-165, 2014

    特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (9)*注記

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