フラジリティカーブによる防護施設の被災状況を考慮した津波浸水計算手法の開発

  • 有川 太郎
    中央大学 理工学部都市環境学科
  • 関 克己
    中央大学 研究開発機構
  • 下迫 健一郎
    国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所
  • 高川 智博
    国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所 津波高潮研究グループ
  • 千田 優
    国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所 津波高潮研究グループ

書誌事項

タイトル別名
  • DEVELOPMENT OF TSUNAMI INUNDATION EVALUATION METHOD USING FRAGIRITY CURVE
  • フラジリティカーブ ニ ヨル ボウゴ シセツ ノ ヒサイ ジョウキョウ オ コウリョ シタ ツナミ シンスイ ケイサン シュホウ ノ カイハツ

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抄録

本研究では,津波来襲時の防護施設の被災状態を考慮した津波浸水予測モデルの構築を目的とし,津波規模と防護施設の被災度の関係を示すフラジリティカーブを用いたモデルを開発した.そのモデルは,来襲する津波規模に応じて,フラジリティカーブから防護施設の被災度を推定し,その被災度に応じた防護施設の防護性能の低下をモデル化するものであり,本検討では性能低下を越流量の増加と捉え,モデルを構築した.本検討で開発したモデルを用いて,テスト計算および高知県浦戸湾を対象とした現地適用計算を実施した結果,防護施設健全と全倒壊の間の結果となり妥当な結果が得られた.また,防護施設の天端高を実際に下げて計算した結果と比較すると,概ね30%程度の天端高減少と同様の結果となることが分かった.一方で,津波高から平均的な損傷度を求めると40%程度となり妥当な結果を得た.

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