ピーマンの貯藏および調理によるビタミンCの変化 (第1報)
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- 中野 和子
- 九州大学農学部
書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of Storing and Cooking on the Vitamin C of Sweet Pepper 1
説明
1. ビーマンの生果可食部中のC平均含量は還元型では190mg%, 酸化型25mg%であつて, 大部分が還元型であつた。<BR>2. 同一果中還元型C含量の部分による割合は, 可食部95%, 廃棄部5%であつた。<BR>3. 同株中の結果部位によるC含量の差は殆ど認められなかつた。<BR>4. 同株中で赤果のC含量は青果のそれに比べて約1.3倍であつた。<BR>5. 露地物のC含量は市販温室物のそれに比べて約1.4倍であつた。<BR>6. 葉のC含量は一株中に109mgであり, 同株中の全果可食部のそれに比べて約8%に当つていた。<BR>7. 果実10日間の貯蔵に際してC含量は, そのまま室温放置した場合には40%減少したが, 冷蔵した場合には殆ど変化がなかつた。<BR>8. 水浸後10日間室温放置した場合は67%減少したが, アグリマイシン処理後同様にした場合には25%の減少であつた。<BR>9. 水浸後10日間冷蔵した場合には32%減少したが, アグリマイシン処理後同様にした場合には5%減少した。<BR>10. 葉の10日間の貯蔵に際してC含量は, そのまま室温放置した場合は98%減少したが, 冷蔵した場合は30%の減少であつた。アグリマイシン処理したものでは室温放置・冷蔵ともに水浸したものに比べて減少は大差がなかつた。
収録刊行物
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- 栄養と食糧
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栄養と食糧 9 (6), 313-316, 1957
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680306326400
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- NII論文ID
- 130003683016
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- ISSN
- 18838863
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可