能登地域のキノコ・山菜の採取活動と生態系サービス

書誌事項

タイトル別名
  • HARVESTING EDIBLE WILD MUSHROOMS AND PLANTS IN NOTO PENINSULA AND THEIR ECOSYSTEM SERVICES

抄録

天然のキノコ・山菜は特用林産物として古くから利用され,その採取活動は様々な生態系サービスと関係している.これらの林産物は市場を介さない自家消費が多く,これまで定量的な価値評価はあまり行われてこなかった.本研究は,石川県七尾市の釶打地区を対象地に聞き取り調査を実施し,採取活動の実態を定量的に明らかにすることで,それらの経済的,文化的価値の評価を試みた.市場価格から金銭換算した結果,天然のキノコ・山菜による供給サービスは比較的高い経済的価値を有していることがわかった.また,文化的サービスの観点からは,採取活動は,その贈答や食文化の継承を通して,地区内外の交流を深めるという社会的意義を担っていること,採取行動と加工処理の過程においても,経験や技術に裏付けられた文化的な価値を有することが示された.

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参考文献 (11)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680335338880
  • NII論文ID
    130004726622
  • DOI
    10.2208/jscejer.70.ii_141
  • ISSN
    21856648
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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