神戸港における横桟橋の被害調査と動的相互作用解析
説明
神戸港のT桟橋は、兵庫県南部地震によって岸壁法線が約1.5mせり出す等の被害を受けた。桟橋を構成する鋼管杭及び床版の被災状況を調査した結果、鋼管杭は杭頭部及び地中部で座屈が認められ、床版にはクラックが発生していた。桟橋の背面にはコンクリートケーソンが建設されており、その水平移動量が桟橋の水平変位とほぼ等しいことから、桟橋の被害はケーソン護岸のせり出しによるものと推定された。被災メカニズムを究明するために、桟橋と護岸及び周辺地盤をモデル化した3種類の非線形動的解析手法による検討を実施した。動的解析では、捨石層と鋼管杭を繋ぐ相互作用バネの相違が、鋼管杭の座屈挙動に影響し、最大バネ反力値は側方土圧係数で1.0程度に相当した。
収録刊行物
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- 地震工学研究発表会講演論文集
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地震工学研究発表会講演論文集 24 693-696, 1997
公益社団法人 土木学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680362884736
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- NII論文ID
- 130004293939
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- ISSN
- 18848435
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可