マッカロー効果(方位随伴性色残効)の決定因について : 部分か全体か

書誌事項

タイトル別名
  • Factors for Determining McCollough Effect : Local Orientation or Global Orientation

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説明

本研究では, Local OrientationとGlobal Orientationで構成される多義的な縞パターンを検査刺激に用いることにより, マッカロー効果が刺激のLocal Orientationによって決定されるのか, それともGlobal Orientationによって決定されるのかをみた。結果は, Local Orientationの方が優位であったが, 順応刺激の空間周波数が, 検査刺激のglobal featureの空間周波数と一致したときには, Global Orientation優位の反応も生じた。また, 検査刺激を強くぼかすと, Global Orientation優位な反応が生じやすくなった。以上の結果は, マッカロー効果が視覚系の初期段階の特徴抽出機構だけで決まるのではなく, より高次の処理機構の影響も受けることを示すものといえる。

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 44 (5), 21-26, 1998

    一般社団法人 日本デザイン学会

参考文献 (16)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680390955136
  • NII論文ID
    110003825030
  • NII書誌ID
    AN00150292
  • DOI
    10.11247/jssdj.44.21_2
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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