癌化学療法による副作用と選択的要因との関係
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- 荒川 唱子
- 福島県県立大学整備室
書誌事項
- タイトル別名
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- The Relationship Between Selected Variables and Side Effects Experienced by Cancer Patients Receiving Chemotherapy
説明
癌化学療法患者が経験する副作用は, 広範囲にわたり, その程度にも差がある。化学療法だけでこの違いを説明することは不可能であり, 他の要因を検討しなげればならない。<BR>本研究の目的は, 化学療法による副作用と抗癌剤, 患者の疾患に対する認知, 不安, ヘルスローカスオブコントロールとの関係を明らかにすることである。対象は, がんセンターに入院し, 化学療法を受けた患者87名である。これらの対象者に, 副作用に対する独立変数の影響を調べるための質問紙に記入を求めた。<BR>分析の結果, 化学療法の副作用には, 受けた化学療法の回数, 疾患に対する認知, 不安と有意な正の相関が見られた。化学療法の回数が多く, 病気の否定的認知が高く, 不安が高い程, 副作用を経験していた。しかし, 副作用と抗癌剤数, ヘルスローカスオブコントロールとの有意な関係はみられなかった。
収録刊行物
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- Journal of Japan Academy of Nursing Science
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Journal of Japan Academy of Nursing Science 16 (3), 21-29, 1996
Japan Academy of Nursing Science
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680440539264
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- NII論文ID
- 130004602575
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- ISSN
- 02875330
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可