オリゴソープの構造と顔料の分散性との関係 (第IV報)

書誌事項

タイトル別名
  • Dispersability of Pigments in Aqueous Solutions of Anionic Oligosoaps
  • オリゴソープの構造と顔料の分散性との関係-4-カルボン酸ヒドロキシエチルアミド基を含むオリゴソープの合成と性質
  • オリゴソープ ノ コウゾウ ト ガンリョウ ノ ブンサンセイ ト ノ カンケイ
  • カルボン酸ヒドロキシエチルアミド基を含むオリゴソープの合成と性質
  • Synthesis of Anionic Oligosoaps Having the Carboxylic -Hydroxyethylamide Groups and their Properties

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説明

マレイン酸・アルキル (C1~C16) ビニルエーテル交互共低重合体 (I) の側鎖に, カルボン酸ヒドロキシエチルアミド基を導入し, 水溶性のオリゴマー型分散剤を合成した。すなわち, Iと15倍モル比の2-アミノエタノールとを155~160℃, 10分間反応させたのち, 過剰の2-アミノエタノールを減圧下に留去した。生成した青色ペーストをN/100塩酸溶液あるいは少量の水で洗い, 減圧乾燥して得られたオリゴソープは, 表面張力低下能が著しく, フタロシアニン顔料 (α-Cu-Pc), カーボンブラックおよび酸化鉄 (α-Fe2O3) に対して大きな分散作用を示した。それらは疎水表面をもったα-Cu-Pcに対して, C16とC12の長鎖アルキル鎖をもつオリゴソープを用いたときが, C1誘導体と比較して著しく優れていた。さらに三種類のオリゴソープのすべては, 親水性のα-Fe2O3に対して良好な分散剤であった。また, カーボンブラックに対するオリゴソープの分散作用は, C16>C1>C12の順に良かった。これらの結果は, オリゴソープのカルボン酸ヒドロキシエチルアミド基あるいはアルキル鎖と顔料表面の性質との間の相互作用に帰ぜられた。

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参考文献 (1)*注記

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