尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較 (第15報1993年)

書誌事項

タイトル別名
  • COMPARATIVE STUDIES ON ACTIVITIES OF ANTIMICROBIAL AGENTS AGAINST CAUSATIVE ORGANISMS ISOLATED FROM URINARY TRACT INFECTIONS (1993)
  • I. SUSCEPTIBILITY DISTRIBUTION
  • その1.感受性について

抄録

1993年6月から翌年5月までの間に全国10施設において, 尿路感染症と診断された患者から分離された菌株を供試し, それらの各種抗菌薬に対する感受性を測定した。尿路感染症患者から分離された菌の内訳は, グラム陽性菌が28.3%であり, その約40%はEnterococcus faecalisが占めていた。グラム陰性菌は71.7%であり, 最も多く分離されたのが,.Escherichia coliであった。Enterococcus faecalisに対してはAmpicillin (ABPC), Imipenem (IPM), vancomycin (VCM) の抗菌力が最も強かった。Staphy1ococcu saureusに対してはVCMの抗菌力が最も強く, ついでArbekacin (ABK) が良好であったが, 他の薬剤は弱かった。Staphy1ococcuse pidermidisに対してはVCMが最も強く, ついでABKが良好であった。Streptococcus agalactiaeに対してはほとんどの薬剤が良好な抗菌力を示したが, Amikacin (AMK) とMinocycline (MINO) は弱かった。citrobacterfreun4iiに対しては, IPMが最も強かつた。ついでcefozopran (CZOP) とGentamicin (GM) であった。Enterobacter cloacaeに対してはIPM, GM が強かった。E. coliに対しては, ほとんどの薬剤が良好な抗菌力を示したが, ペニシリン系薬剤とMINOは弱かった。Klebsiella pneupnoniaeに対してはCZOP, IPM及びCarumonam (CRMN) の抗菌力が良好であった。Proteus mimbilisに対しては全般的に感受性は良好であったが, MINOの抗菌力は弱かった。Serratia marcescens, Pseudomonas aeruginosaに対しては全般的に抗菌力は弱かつた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680473981184
  • NII論文ID
    130004395633
  • DOI
    10.11553/antibiotics1968b.48.1757
  • COI
    1:STN:280:DyaK287ltVyjtA%3D%3D
  • ISSN
    21865477
    03682781
  • PubMed
    8558757
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • PubMed
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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