尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較 (第12報1990年)

書誌事項

タイトル別名
  • COMPARATIVE STUDIES ON ACTIVITIES OF ANTIMICROBIAL AGENTS AGAINST CAUSATIVE ORGANISMS ISOLATED FROM URINARY TRACT INFECTIONS (1990)
  • I. SUSCEPTIBILITY DISTRIBUTION
  • その1.感受性について

抄録

1990年6月から翌年5月までの問に全国10施設において, 尿路感染症と診断された患者から分離された菌株を供試し, それらの各種抗菌薬に対する感受性を測定した。尿路感染症患者から分離された菌の内訳は, グラム陽性菌が23.9%であり, その多くはEnterococcus faecalisであった。グラム陰性菌は76.1%であり, その多くはEscherichia coliであった。<BR>E.faecalisに対してはAmpicillin (ABPC) の抗菌力が最も強く, その他Imipenem (IPM), Vancomycin (VCM), Piperacillin (PIPC) が良好であった。Staphylococcus aureusに対してはVCM, Arbekacin (ABK) の抗菌力が強かったが, 他の薬剤は弱かった。E.coliに対しては, 各薬剤とも良好な抗菌力を示したが, Cefozopran (CZOP), Carumonam (CRMN), Ofloxacin (OFLX) は特に良好で, ペニシリン系薬剤は弱かった。Klebsiella pneumoniaeに対してはセフェム系のFlomoxef (FMOX), Cefixime (CFIX), CZOP及びCRMNは良好な抗菌力を示した。他の薬剤も比較的良好な抗菌力を示したが, ペニシリン系薬剤及びMinocycline (MINO) は弱かった。Citrobacter freundii及びEnterobacter cloacaeに対してはGentamicin (GM) とIPMが良好な抗菌力を示した。Proteus mirabilisに対しては全体的に良好な抗菌力を示した。Serratia marcescens, Pseudomonas aeraginosaに対しては比較的抗菌力は弱く, IPMが良好な抗菌力を示したに過ぎなかった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680474041472
  • NII論文ID
    130004395622
  • DOI
    10.11553/antibiotics1968b.48.1295
  • COI
    1:CAS:528:DyaK2MXpsVGjs7c%3D
  • ISSN
    21865477
    03682781
  • PubMed
    8544334
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • PubMed
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ