治療に工夫を要した難治性BPPVの1例

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  • A case of intractable benign paroxysmal positional vertigo treated by the altered canalith repositioning procedure

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説明

症例は86歳男性。典型的な頭位めまいおよび頭位・頭位変換眼振所見から、左耳を患側とするBPPVと診断した。治療としてEpleyのCRP (canalith repositioning procedure) およびSemontのliberatory maneuverを各4回、またBrandt-Daroffのphysical therapyを45日問行ったが、いずれも無効に終わった。CRPの左および右下懸垂頭位における頭部の水平面に対する懸垂角度は一般に45°とされている。この角度をより急峻に60°とするように工夫してCRPを行ったところ、1回の施行で頭位めまいおよび眼振を消失させることができた。

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