ウサギの実験的動脈硬化症の個体差および遺伝的影響

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タイトル別名
  • Individuality and Genetic Effect on Experimental Atherosclerosis in Rabbits
  • ウサギ ノ ジッケンテキ ドウミャク コウカショウ ノ コタイサ オヨビ イデ

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説明

クローズド・コロニーJW/CSKから得られた日本白色種ウサギの1%コレステロール食による実験的動脈硬化症には, 著しい個体間変動がみられた。相関分析から, 大動脈粥状硬化症の強さは大動脈コレステロール含量の増加と平行し, 両者の個体間変動は主として血清コレステロール値の個体間変動にもとつくことがわかった。このような個体間変動の要因として遺伝的影響が示唆された。すなわち, 大動脈コレステロール含量と血清コレステロール値の同腹仔群間の差は高度に有意であり (P<0.01) , 両者の個体間分散の76%は同腹仔間分散によると推定された。同腹仔群間の血縁関係の分析と交配によってコレステロール負荷に抵抗性の家系を分離しようと試みたが, 成功しなかった。

収録刊行物

  • 実験動物

    実験動物 25 (3), 127-133, 1976

    公益社団法人 日本実験動物学会

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