H-2 haplotypeおよび性差にともなうマウスの卵白アルブミンに対するIgG応答の相違

  • 武吉 正博
    財団法人化学品検査協会日田研究所 山口大学大学院連合獣医学研究科
  • 井上 武
    山口大学大学院連合獣医学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • H-2 Haplotype and Sex-related Differences in IgG Response to Ovalbumin in Mice
  • H-2 haplotypeおよび性差にともなうマウスの卵白アルブミンに対するIgG応答の相違〔英文〕
  • H-2 haplotype オヨビ セイサ ニ トモナウ マウス ノ ランパク

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抄録

7系統のマウスを卵白アルブミンで免疫した後, 特異的IgG抗体をEnzyme-linked immunosorbent assay (ELISA) で測定し, H-2haplotypeおよび性差にともなうIgG応答の相違を勾配比検定法および平行線定量法を用いて検討した。その結果sH-2kに属するC3H/HeNマウスおよびCBA/JNマウスはH-2d系統 (BALB/cAnNおよびDBA/2N) およびH-2b系統 (C57BL/6N) に比べて高いIgG応答を示した。また, 卵白アルブミンに対するIgG応答に関して性差を示す系統と性差を示さない系統が存在することが示唆されたが, 性差の発現とH-2haplotypeとの間に関連性は認められなかった。この結果はH-2以外の免疫応答遺伝子, あるいは他の未知の因子に起因するものと思われた。

収録刊行物

  • Experimental Animals

    Experimental Animals 41 (3), 315-319, 1992

    公益社団法人 日本実験動物学会

被引用文献 (4)*注記

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