ごみ焼却施設におけるAHPによる燃焼制御支援システムの開発

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タイトル別名
  • Development of a Combustion Control Support System Based on AHP for Refuse Incineration Plant
  • ゴミ ショウキャク シセツ ニ オケル AHP ニヨル ネンショウ セイギョ

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説明

近年, ごみ焼却施設では自動燃焼制御システムを導入している.ところが, 立上げ直後の定常運転に移行する際やごみ質の変化によって焼燃状態が急激に変化するような場合には, 燃焼制御の責任者である技術担当者が自動燃焼制御運転のために必要なパラメータ, すなわち, 処理量, 蒸発量, 残存O_2濃度の目標値を状況に応じて設定し直すことが必要である.技術担当者は処理量の維持, 蒸発量の確保, NO_xの抑制, COの抑制といった複数の目標を考慮しながらこの業務を遂行するが, これらの目標は尺度が異なり, また, 相反する関係にあたるために状況に応じた判断情報の提供を望んでいる.そこで, 本稿では, このタスク処理過程を明らかにし, SaatyのAHP(Analytic Hierarchy Process)を用いて燃焼制御のパラメータ(処理量, 蒸発量, 残存O_2濃度)を設定するための判断情報を提供しうる燃焼制御支援システムの構築方法を明らかにし, それに基づいたプロトタイプを構築してその有効性を検討する.構築したプロトタイプをテストした結果, その有効性が確認できた.

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参考文献 (23)*注記

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