両側外部電極型無水銀光源(DHEL)の開発

書誌事項

タイトル別名
  • Development of Mercury Free Lamp Using External Electrode (DHEL)

説明

近年、世界的に蛍光ランプに封入する水銀の使用削減、削除が求められている。そこで我々は水銀を使用しない希ガス蛍光ランプとして、螺旋状の2つの外部電極を持つ希ガス蛍光ランプ(Double Helical Electrodes Lamp: DHEL)を作成し、その特性を解析した。DHELとは二本の細い金属線を外部電極として、蛍光ランプ外壁面に螺旋状に平行に等間隔で巻きつけた電極形状のランプのことである。誘電体バリア放電の原理を用いて放電する。<BR>DHELには電極が等間隔に並んでいるため、ランプ長を長くしても電極間距離が変わらないので、放電電圧を低く抑えることが可能であること、電極に金属線を用いるため、電極の遮光面積が少ないこと、また外部に電極があるため、内部電極によるランプの劣化や封入ガスの制限がないというメリットが考えられる。<BR>Xe:Ne=7:3の混合ガスを1.33 kPa封入した電極ピッチ幅10 mm のDHELを正弦波点灯させたとき、入力電力を上昇させると、電流および輝度が上昇し、8.5 Wで10000 cd/m〈SUP〉2〈/SUP〉を超える。これはDHELの電極形状から通常の内部電極ランプと比べ、陽光柱が拡散されやすいためと考えられる。今後、電極間距離やランプ形状、および入力波形など、よりDHELに最適な条件を調べていく必要がある。<BR>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680524151680
  • NII論文ID
    130006953058
  • DOI
    10.11515/ieijac.38.0.138.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ