ヨウ化キセノンランプを用いた殺菌における2波長領域照射効果

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タイトル別名
  • Effect of two wavelength regions irradiation in sterilization using xenon iodide excilamp

抄録

環境問題への関心の高まりや、RoHS指令等を初めとする有害物質規制の動きを受けて、光源に関しても将来的に水銀の使用が禁止される可能性がある。我々はヨウ化キセノンエキシマ(XeI*)の253 nmの発光(B-X遷移)を利用した殺菌ランプの開発を行っている。ランプは合成石英ガラス製二重管構造となっており、外管の外側(外径30 mm)と内管の内側(内径8 mm)にそれぞれ電極を設け、内外管に挟まれた空間で誘電体バリア放電させる。ランプ中にXeガス(13 kPa)とヨウ素の粉末を封入し、放電によりXeI*エキシマを生成する。<BR> ランプの発光スペクトルを観測すると、水銀代替発光の253 nm(XeI*)に加えて、200 nm前後に複数のI*原子の発光が観測された。これらはいずれもDNAの吸収スペクトルのピークとほぼ重なる。ランプの発光を芽胞に照射したところ、市販の殺菌用低圧水銀ランプ(東芝ライテック、GL-4)よりも少ない照射量で同等の殺菌効果が得られることがわかった。今後、波長の違いが及ぼす効果を検証する必要がある。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680525771776
  • NII論文ID
    130006953592
  • DOI
    10.11515/ieijac.42.0.134.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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