食物栄養および家庭科教育専攻学生の調理意識と技術の現状

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タイトル別名
  • The cooking habits and skills of the students

抄録

目的近年、外食・中食産業が成長し、外食する機会や調理済み食品を利用することが多くなっている。そのため家庭で調理する機会は減少している。本研究では、調理に関しての実態を把握するため、大学新入生の調理意識および調理技術を調査した。調理に興味のある学生が多いと考えられる食物栄養(食物系)および家庭科教育専攻学生(家政系)とこれら以外の専攻の学生(その他の専攻学生)において調理意識や技術の違いについて比較した。<BR>方法アンケート調査は、2007年4月に入学直後の食物系および家政系専攻の学生87名、およびそれ以外の専攻の学生117名、計204名を対象に実施した。<BR>結果食物系および家政系専攻の学生では、料理をすることが好きな学生は67%であったが、その他の専攻学生では、好きが47%であり、専攻の違いにより差がみられた(p < 0.01)。また、食物系および家政系の学生は、得意料理が「ある」は56%、「ない」は44%であった。その他の専攻学生では、得意料理が「ある」は22% 、「ない」は78%であり、差がみられた(p < 0.01)。よく作る料理は、炒飯、オムライス、カレーライスが多かった。また、得意料理は、オムライス、ハンバーグ、炒飯であり、両者には同様の傾向がみられ、いずれも主食と主菜を兼ねた単品料理が多かった。基本調理技術についての質問の中で、食物系および家政系専攻の学生の方がその他の専攻学生と比べて有意に習得されていた項目は、「米のとぎ方・飯の炊き方」(p < 0.05)と「野菜の切り方」(p < 0.01)であった。食物系および家政系の学生の方がその他の専攻学生に比べ基礎調理を理解している傾向がみられた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680534928640
  • NII論文ID
    130006956651
  • DOI
    10.11428/kasei.60.0.180.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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