Effect of lemon juice on calcium solubilization of foods

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  • レモン果汁添加が食品中カルシウムの可溶化に与える影響

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目的:カルシウム(Ca)の摂取は骨粗鬆症予防の観点から重要であるが、食品中Caの体内吸収率は低いため、吸収率を高めることも重要である。レモン果汁に含まれるクエン酸は、キレート作用により食品中Caを可溶化し、吸収率を高めると考えられる。本研究ではレモン果汁が食品中Caの可溶化及び物性、官能に与える影響を検討した。<br>方法:1)鶏肉及びしらすを調味液に浸漬させ、上澄み溶液中のCa量をMXB法で測定した。鶏肉では、蒸留水、各4%のクエン酸、リンゴ酸、酢酸、4%クエン酸+0.2%リンゴ酸、レモン果汁(4%クエン酸+0.2%リンゴ酸)を、しらすでは、蒸留水、各3.8%のクエン酸、酢酸、レモン果汁(3.8%クエン酸)、穀物酢(3.8%酢酸)を使用した。2)鶏肉を調味液に浸漬させ、加熱調理後、破断応力を測定した。調味液は蒸留水、レモン果汁溶液(2%、4%クエン酸)、穀物酢溶液(2%、4%酢酸)を使用した。また、32~55歳の11名にて官能評価を行った。<br>結果:1)鶏肉、しらすとも、いずれの群もコントロール(蒸留水)群より可溶化率が高く、レモンに含まれるクエン酸とリンゴ酸がCa可溶化に寄与していると考えられた。また、レモン果汁は穀物酢よりCaを可溶化しやすいことが示唆された。2)レモン果汁、穀物酢に浸漬すると、破断応力が小さくなり、鶏肉が軟化した。また、しっとり感、さっぱり感が増加し、肉臭さを低減することも明らかとなった。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680536912512
  • NII Article ID
    130005256308
  • DOI
    10.11428/kasei.68.0_86
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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