1930年代の万博における写真壁画とフォトモンタージュ

書誌事項

タイトル別名
  • Photomontage techniques and the Japanese photo-murals at the International Expositions in the 1930's
  • Hara Hiromu's "Sightseeing Japan", Yamawaki Iwao's "Sightseeing Japan", Kamekura Yusaku's "Pleasant Japan"
  • 原弘《観光日本》、山脇巌《観光日本》、亀倉雄策《楽しい日本》

説明

日本は1930年代の万博で、当時「写真壁画」と呼ばれた巨大な写真パネルを展示した。写真壁画の様式には、それぞれ独立した小テーマを持つ写真壁画を複数面連続してつなげ、全体として一つの大きなテーマを構成する「組写真」形式と、様々な写真や図案を同じ画面上に貼り込む「コラージュ」形式がある。本発表では、後者の「コラージュ」形式のものについて発表する。原弘が構成した《観光日本》(1937年パリ万博)、山脇巌が構成した《観光日本》(1939年ニューヨーク万博)、亀倉雄策が構成した《楽しい日本》(1940年サンフランシスコ万博)の3点を取り上げる。<BR> 各写真壁画を構成する際、建築家の山脇の場合は会場の展示空間との兼ね合いを念頭におきながら、壁面装飾の一部として制作した。一方図案家の原は、写真壁画を「一枚の大きな観光ポスター」と捉え、広告としての役割を意識して制作した。同じく図案家の亀倉は、バウハウスやヘルベルト・バイヤーなどのフォトモンタージュ技法から多くの影響を受け、それらの技法を自身の写真壁画制作に取り入れた。本発表では、これらの写真壁画の制作の背景と、構成内容の特徴について報告する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680585509504
  • NII論文ID
    130005022765
  • DOI
    10.11247/jssd.56.0.e13.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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