視覚障害児のための触察立体教材の開発

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • The Development of Tactile Educational Tools for Children of Visually Impaired

抄録

視覚障害児・生徒のための触察教材が不足しており、学習効果を上げるためには触図(平面)のみならず、触察立体教材が求められている。盲学校教員自らの手作り立体物であるが故、数量が限定され、「一人一教材」を割り当てることが困難な状況にあった。そこで同一複数個を作製する加工方法を検討した。事例として、社会科教材の3次元の球体「手の平地球儀」と2.5次元の「群馬県地形」を取り上げた。「手の平地球儀」マスターは、原型を3Dプリンター、複製をシリコン型(雌型⇒雄型)による樹脂注形(中空)を採用し、陸を凸に施した。地球儀は、地軸23.5度の角度を持つ台座から着脱可能とした。着色は、前橋市内の障害福祉サービス事業所に依頼し、作業(陸と海の着色)の可能性を検証した。「群馬県地図」マスターは、真空成型装置を用い、樹脂シートに凸凹を施した。着色は自ら行い、シート上に下地は磁性塗料を、仕上げは平地・山地別に着色した。吸着可能なマグネットシートの教材利用を配慮した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680587711104
  • NII論文ID
    130005471148
  • DOI
    10.11247/jssd.61.0_126
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ