高速放電 2 次電池用の酸化マンガンのソノケミカル合成

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Sonochemical synthesis of manganese oxides for high rate electrodes

抄録

電気自動車などに用いる電力デバイスとして、高いエネルギー密度と出力密度を兼ね備えたスーパーキャパシタの開発が盛んに行われている。これらのデバイスの電極材料では高比表面積化や、導電助剤との分散性や結合性の向上が求められている。そこで本研究では導電助剤に用いられるカーボンをマンガン酸化物でコートした複合電極材料をソノケミカル合成により作製した。TEMによりカーボン表面は非晶質の物質で覆われていることが観察された。この非晶質部分とカーボン部分をそれぞれEDS分析した結果、炭素とマンガンのピーク比より、この非晶質はマンガン酸化物であることが明らかとなった。本研究で作製された複合粉末がこのように特異なコート形態を有していることや、出発水溶液にカーボンを添加せず超音波照射を行っても過マンガン酸イオンの還元はほとんど起こらないことから、今回行ったソノケミカル合成条件ではカーボン表面が還元反応に大きく関与しているものと考えられる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680589720320
  • NII論文ID
    130006968906
  • DOI
    10.14853/pcersj.2003s.0.80.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ