階層的多孔材料の分離媒体としての構造最適化

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タイトル別名
  • Structural Optimization of Hierarchically Porous Materials as Separation Media

抄録

界面活性剤を相分離誘起剤として用いる相分離を伴うゾル-ゲル過程によって、長距離秩序をもつ形状・サイズともに制御されたメソ孔と、高い気孔率を占めるマクロ孔によって特徴付けられる、階層的多孔構造を有する塊状シリカゲルを作製した。マクロ気孔率およびメソ孔の制御を、HPLC分離媒体としての性能を向上させる目的で行い、材料内の液体流動特性と分子拡散による物質移動速度に基づいて、従来の乱雑なメソ孔を有する階層的多孔構造シリカとも対比しつつ、多孔構造と分離性能との関係を考察した。界面活性剤によって形成されるメソ孔は、ゲル網目内に効率的に吸着サイトを形成することが出来るが、比表面積が高くなるほどマクロ孔構造を支えるゲル骨格の機械強度が低下し、マクロ孔内を圧力駆動によって送液することが困難になる。必要な吸着サイトを確保しつつ、機械強度や構造の均一性を維持する方策について述べる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680596139648
  • NII論文ID
    130006978536
  • DOI
    10.14853/pcersj.2008f.0.684.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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