硫黄代謝経路の遺伝子発現制御に寄与する転写因子の探索

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タイトル別名
  • Transcription Factors that Regulates Gene Expression in Sulfur Assimilation

抄録

硫黄は植物にとって必須の栄養素である。先ごろ、硫黄欠乏応答に必要と考えられるcis領域の存在が報告された(Maruyama-Nakashita et al. 2005)。本研究は硫黄代謝経路制御に関連する転写因子を探索し、その制御機能を解明することを目的に行った。<br>相関解析データベース、ATTED (Arabidopsis thaliana trans-factor and cis-element prediction database; http://www.atted.bio.titech.ac.jp/)とアレイデータベース、AtGenExpress JPN(http://pfg.psc.riken.jp/AtGenExpress/index.html)からデータを入手し、硫黄欠乏下で発現が誘導され、硫黄代謝経路の遺伝子と相関があると考えられる転写因子を調べた。完全長cDNAをカリフラワーモザイクウイルス35S RNAプロモーターによって過剰発現させた形質転換T87培養細胞を作製した。cDNAマイクロアレイによるトランスクリプトーム解析、CE、HPLCによる代謝物分析を行った結果、高親和性sulfate transporterの転写物蓄積量が半減し、硫黄同化経路の代謝物量も減少していた。以上より、本研究に用いたMyb遺伝子が硫黄代謝経路の負の制御に寄与する可能性が示唆された。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680605563904
  • NII論文ID
    130006989201
  • DOI
    10.14841/jspp.2006.0.110.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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