シロイヌナズナ遺伝子発現相関を利用した細胞壁形成関連遺伝子のネットワーク解析
書誌事項
- タイトル別名
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- Coexpression analysis of the cell wall formation-related genes with <I>Arabidopsis thaliana</I> microarray data sets
抄録
植物の生理的な機能を基盤とした工業原料等の有用物質の生産を可能とする為に、植物の物質生産プロセスを解明することが必要とされている。細胞壁の主成分であるセルロースは植物中で最も豊富なバイオポリマーであり、工業原料としての利用価値が高い。ところが、その合成、結晶化は複数のセルロース合成酵素(CesA)が複合体を形成して行っているだけでなく、他にも幾つかの酵素が関与していることが示唆されており非常に複雑なプロセスとなっている。そこで、セルロース合成に関与している遺伝子を網羅的に解析する為の手段として、公開されているシロイヌナズナのマイクロアレイデータを基にした遺伝子発現相関ネットワーク解析を行い、細胞壁、特にセルロースの合成に関わると考えられる遺伝子の候補選抜を行った。<br>理研及びMax Planckが行ったマイクロアレイデータを基に、オリゴ糖、ポリ多糖代謝に関わる遺伝子の発現相関ネットワーク解析を行ったところ、一次壁形成あるいは二次壁形成に関与しているCesAがそれぞれ2つのグループに分類され、その他にも機能や発現箇所に応じたグループが構成された。CesAを含む両グループに対し全遺伝子との発現相関を調べたところ、一次壁、二次壁ごとに既に関与が証明されている酵素遺伝子や未知の酵素遺伝子、あるいは転写因子等との相関が認められた。それらは細胞壁形成における重要な候補因子として期待することができる。
収録刊行物
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- 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
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日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2006 (0), 107-107, 2006
日本植物生理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680605605120
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- NII論文ID
- 130006989231
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可