転写終結領域が遺伝子発現に与える影響

書誌事項

タイトル別名
  • Efficient transcription terminater from <I>Arabidopsis</I>
公開日
2009
DOI
  • 10.14841/jspp.2009.0.0752.0
公開者
日本植物生理学会

説明

転写終結領域(ターミネーター)は遺伝子の3’末端領域に位置し、転写終結およびmRNAの3’末端修飾(pre-mRNAの切断、poly(A)付加)を行う。この3’末端修飾を担うシスエレメントの変異はリードスルーを引き起こし、逆に効率の良い3’末端修飾は効率良く転写を終結させる。このため効率の悪いターミネーターは自身の発現量の低下に加えて、下流遺伝子の発現抑制やサイレンシングのトリガーとなる可能性が考えられる。<br> 我々は効率の良いターミネーターを取得するため、様々な発現様式を示す遺伝子の3’末端領域を解析した。シロイヌナズナ、タバコおよびイネを用いた一過性発現実験において、解析したほとんどのターミネーターは対照としたNOSターミネーターと同程度であった。ところがheat shock protein (HSP ) 遺伝子のターミネーターはシロイヌナズナ、タバコでは2~3倍、イネでは発現を5倍増加させた。この発現の増加はmRNA量の増加と相関していた。またシロイヌナズナシングルコピー形質転換体を用いた解析においても、HSPターミネーターはNOSターミネーターの2~3倍のGUS活性およびGUS mRNA量の増加を示した。HSPターミネーターと翻訳エンハンサー(NtADH 5’-UTR)を組み合わせることにより、GUSタンパク質は全可溶性タンパク質の1%程度まで高蓄積した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680609532416
  • NII論文ID
    130006994708
  • DOI
    10.14841/jspp.2009.0.0752.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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