イネ胚乳においてTree Pollen Chimera 7 (TPC7)タンパク質は新規貯蔵オルガネラ形成を誘導する

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タイトル別名
  • Accumulation of Tree Pollen Chimera 7 (TPC7) induces novel storage organelle formation in rice endosperm

抄録

シラカバBet v1タンパク質はシラカバ花粉症の主要なアレルゲンである。ブナ科植物のBet v1遺伝子をシャッフルして設計された人工タンパク質Tree Pollen Chimera 7 (TPC7)は低アレルゲン性であり、ブナ科花粉症に対して複合的に高免疫原性を示す。演者らは複合ブナ科花粉症緩和米の開発・実用化に向けて、TPC7発現米を作出・解析した。N末端にGluB-1シグナルペプチド、C末端にKDEL配列を融合したTPC7をGluB-1プロモーターで胚乳特異的に発現誘導することで、TPC7の蓄積がCBB染色で検出できる程度の高蓄積系統が得られた。抗TPC7抗体を用いたウェスタンブロットの結果、サイズの異なる2本の特異的バンドが検出された。糖鎖切断酵素処理によりバンドが1本になったことから、TPC7はイネ胚乳中で糖鎖修飾を受けていることが明らかになった。イネ種子貯蔵タンパク質であるプロラミンはER由来のプロテインボディ-I(PB-I)に、グルテリンおよびグロブリンは貯蔵液胞であるPB-IIと呼ばれる貯蔵オルガネラに蓄積する。TPC7高蓄積系統ではPB-I、PB-IIとは異なる巨大な新規構造体が形成された。TPC7は主にこの新規構造体に蓄積していたため、この構造体をTPC7ボディとした。本発表ではイネ胚乳に蓄積したTPC7の挙動およびTPC7ボディの特性について報告する。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680612990592
  • NII論文ID
    130006998945
  • DOI
    10.14841/jspp.2011.0.0905.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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