味覚と視覚の感覚統合に影響する個人特性の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of personal attributes on integrating tasete sensation and visual information
説明
食べ物の味の弁別や美味しさの判断は,主に味覚によるが,嗅覚,触覚,視覚,聴覚といった他の感覚からの影響も受ける.本研究では,視覚が味覚に与える影響について,よく熟考するタイプか否か(熟慮性/衝動性)や,周囲の影響を受けやすいタイプか否か(被影響性)という個人特性によって,影響の受けやすさが異なるかどうかを調べた.認知的熟慮性および被影響性を測定する質問紙調査を行い,その結果をもとに実験参加者を選出し,ゼリーを用いた味覚判断の実験を行った.熟慮性が高く周囲の影響を受けにくい人では,ゼリーの色にかかわらず,全員が正しい味を回答できたのに対し,衝動性が高く周りの影響を受けやすい人では,見た目の色がゼリーの味の感じ方に影響した人が半数いた.この結果より,衝動的で被影響性の高い人は,味覚判断において視覚情報の影響を受けやすい(味覚と視覚の感覚統合が生じやすい)という可能性が示唆された.
収録刊行物
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- 日本認知心理学会発表論文集
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日本認知心理学会発表論文集 2014 (0), 113-, 2014
日本認知心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680653737856
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- NII論文ID
- 130005480914
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可