水耕栽培野菜の生理活性成分の測定
書誌事項
- タイトル別名
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- The physiological function of cultivated vegetable
抄録
<BR>【目的】<BR> 我が国の農業をとりまく環境から,水耕栽培など作物の栽培管理体制に農業従事者を中心に関心が集まっている。そこで,恒常的な生産が可能な水耕栽培に適した新種の葉菜を検討し,調理・加工過程における抗酸化成分の消長など生理機能について検討した。<BR>【材料及び方法】<BR> 試料には愛知県農業総合試験場弥富農業技術センターで水耕栽培された葉菜6種(エンサイ,アマランサス,葉トウガラシ,ニラ,金時草,オカノリ)28品種と比較対象として市販のホウレンソウ,ニラを用い,ビタミンC(以下V.C)の定量,ポリフェノールの定量,そしてDPPHラジカル捕捉活性の測定をおこなった。<BR>【結果及び考察】<BR> 水耕栽培された葉菜のV.C含量は金時草を除く全ての葉菜で100g摂取することにより日本人の1日の栄養所要量を充足し,V.Cの供給源として充分利用できると思われる。抗酸化成分の一つであるポリフェノールの含量は3.08~36.12mg/100g(:カテキン換算)で, DPPHラジカル捕捉活性は12.20 ~106.94 mg V.C換算/100gであった。また,V.C含量とDPPHラジカル捕捉活性の間及びポリフェノール含量とDPPHラジカル捕捉活性の間には有意な相関性が認められた。これら試料について各種加熱調理法による抗酸化成分の消長を検討したところ,V.C量,ポリフェノール量,DPPHラジカル捕捉活性において電子レンジ加熱や炒め加熱においてその成分含量や活性が比較的保持され,茹で加熱で減少する傾向にあった。また,茹で加熱では茹で汁に抗酸化成分の流出が見られた。これらの結果から,葉菜の加熱調理において電子レンジによる加熱や茹で加熱の場合,茹で汁も一緒に摂取することでラジカル捕成分を効率よく摂取できると考えられ,そのような調理法で摂取する事が推奨される。
収録刊行物
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- 日本調理科学会大会研究発表要旨集
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日本調理科学会大会研究発表要旨集 19 (0), 97-97, 2007
日本調理科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680666982144
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- NII論文ID
- 130007011708
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可