Tradition of cooking of sardine in chiba prefecture
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- Ishii Katsue
- Faculty of education, chiba university
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- Yoneda Chie
- Faculty of education, chiba university
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- Shimomura Michiko
- Otsuma women's university
Bibliographic Information
- Other Title
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- 千葉県における「いわし」の調理の伝承
Abstract
【目的】千葉県は房総半島の東側は銚子、九十九里、鴨川、館山と黒潮に面し、好漁港があり、西側は東京湾に面している。魚のとれる種類は異なり、房総半島の黒潮に面したところではいわしや秋刀魚がよくとれる。昔から、「いわし」の食べ方は種類が多いことが知られている。そこで、現代における「いわし」の食べ方の伝承について明らかにしていく。<br>【方法】 本調査では、房総半島東側として銚子、成東、館山、東京湾側として木更津、都市部として千葉、習志野の地区を対象にした。調査内容は、魚の種類、調理方法、調味方法、食べる時期などである。<br>【結果】 「いわし」はすべての地区において挙げられていた。調理方法の種類は銚子、成東、で多く、「刺身」「焼く(塩焼き・蒲焼)」「煮る(生姜煮、梅煮)」「つみれ汁」の他に酢を用いて調理に「からづけ(からなます)」「ごま漬け」「なめろう」などがあった。南の海辺の地方では「さしみ」が多く、この多くはショウガ醤油に浸けておく、あるいは酢締めにしたものをいう。「つみれ汁(だんご汁)」は多くの家庭で作られており、いわしを骨ごと包丁でたたき、みそあるいは塩を加えて香味野菜を入れて錬り、だんごにして醤油あるいはみそ味の汁にする。「からづけ(からなます)」は、酢味を付けた卯の花に酢締めの魚をまぜるもので、行事のときには多く作られていた。銚子から九十九里、館山の地域では現在でも特徴的ないわしの調理が伝承されていた。都市部においても「焼く」「煮る」「つみれ」「なめろう」「大葉焼き」「大葉揚げ」などが挙げられ、つみれ汁はどの地域においても食されていた。
Journal
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- Abstracts of the Annual Meeting of the Japan Society of Cookery Science
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Abstracts of the Annual Meeting of the Japan Society of Cookery Science 16 (0), 170-170, 2004
The Japan Society of Cookery Science
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680667648000
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- NII Article ID
- 130007012806
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed