英国におけるイカの利用について

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タイトル別名
  • A study on squid dish in England

抄録

【目的】英国は日本と同様、国土を海に囲まれているが、魚介類の消費量は日本の1/3程度である。日本で最も消費されている魚介類はイカやサケであるが、英国ではタラやサケの消費量は多いが、イカは殆ど消費されていない。演者は英国にて魚介類販売の状況を見学する機会を得たので、英国におけるイカの利用について考察した。 【方法】英国リバプール市内およびロンドン市内のスーパーマーケットおよび市場にて、イカの販売状況を調べた。さらに、市場関係者および鮮魚の卸業を行っている業者に話しを聞いた。また、リバプール市内の大学で調理実習を履修している学生42名にイカの料理に関する簡単なアンケート調査を行った。 【結果】リバプール市内のスーパーマーケットで生イカを販売していたのは1店のみであったが、ロンドンではそれより多くの店が生イカを販売していた。一方、市場ではリバプールやロンドンのいずれでも生イカが販売されており、漁獲地は主にスコットランド地方かコンウオール地方で、一部はアフリカで漁獲されたものも扱われていた。これらのイカは英国人の個人客用ではなく業務用であった。一般人が利用する店舗でのイカの販売が少なかったことから、家庭でイカが調理される機会が殆どないことが推測された。大学生へのアンケート結果では、イカの料理を食べたことがある割合は81%と高かった。これは外食での経験と思われ、食べたことのある料理法は95%がdeep-flyであった。イカのテクスチャーについてはrubberyが56%、chewyが47%、tenderが9%であった。69%の学生がイカを料理してみたいと答えた。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680669060096
  • NII論文ID
    130005044016
  • DOI
    10.11402/ajscs.24.0.169.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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