寿司の味に対する若い世代の評価

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タイトル別名
  • The young generation's evaluation to the taste of sushi

抄録

【目的】寿司は、人生儀礼や年中行事などのさまざまな「ハレの日」の特別な食べ物、地域の祭礼や行事に密着した郷土料理として親しまれてきたが、最近では、回転寿司や持ち帰り用調理済み食品(中食)の利用が多くなり、気軽に食べられる料理となってきている。昔ながらの寿司の味付けと現在の寿司の味は異なってきていることも考えられるので、若い世代を対象とし、寿司および寿司の味をどのように評価しているかについて調査を行うこととした。<br>【方法】調査は、兵庫県姫路市にある大学生および専門学校生247人を対象として、平成27年7月に実施した。調査用紙を配布し、無記名式の自記式質問紙法にて行った。分析は、10~20歳代の回答のみを対象とし、欠損値のある回答は分析対象から外し、229人のデータを分析対象とした。<br>【結果】寿司を食べる頻度および寿司の食べ方と家族構成については、核家族の方が拡大家族よりも寿司を食べる頻度が高い傾向があり、自宅で寿司を「年中行事」で食べることが多いのは、拡大家族であった。食べることが多い寿司は「回転寿司」であった。寿司のイメージは、好きでおいしそうで、見た目が良く、楽しいイメージで、田舎的とも伝統的とも年配者むけとも思われていないことがわかった。寿司の味に対するイメージについては、甘い、塩辛い、すっぱいの3項目を5段階で評価してもらい、その結果について寿司を作ることができると回答した者97人と作ることができないと回答した者132人に分け検討した。すし飯は酢、砂糖、塩を使用し調味するが、いずれのグループも寿司を甘いとも塩辛いともすっぱいとも思っていないことが明らかとなった。今後は、高い年代区分についても同様の調査を実施し、その差を比較検討する予定である。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680670794240
  • NII論文ID
    130005264246
  • DOI
    10.11402/ajscs.28.0_122
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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