茨城県潮来市および神栖市における液状化被害分布と土地履歴との関係

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between Liquefaction sites and Land history in Itako city and Kamisu city, Ibaraki Prefecture

説明

1.はじめに2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震によって,茨城県南東部に位置する潮来市および神栖市では,液状化現象(以下,液状化)が発生し,構造物に甚大な被害が生じた.本研究では,両地域において液状化による被害を記載し,GPSを使用して詳細なマッピングをおこない,精度の高い液状化被害分布図を作成した.神栖市における液状化被害分布図の一部は既に発表している(小山,2011)が,本発表では,追加調査で得られた成果を加筆したものを示す.また,液状化の発生要因とされる軟弱地盤(地盤構成物質)と地下水位(地表から2~3m以浅:例えば,今村,2004)は,地形および近現代の土地履歴と密接に関係している.また,一般的に液状化は,沼地や湿地などの水部を整地・造成した年代が若い程,生じる可能性が高いと考えられているため(國生,2009),それらの具体的な時期を知ることは重要である.本発表では,両地域における液状化被害分布と近現代の土地履歴との関係を,明治初期の迅速測図や旧版地形図,空中写真,歴史資料に基づいて照査し検討した.なお,本研究は,ESRIの震災対応による無償ライセンスを利用した. 

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680672260992
  • NII論文ID
    130007017970
  • DOI
    10.14866/ajg.2011f.0.100159.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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