ベトナム紅河流域における土砂生産量分布に関する検討

DOI
  • 柿澤 一弘
    山梨大学大学院国際流域環境研究センター
  • Wang Jie
    山梨大学大学院医学工学総合教育部
  • 石平 博
    山梨大学大学院国際流域環境研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Study on sediment production distribution in the Red River basin, Viet Nam

抄録

  ベトナム北部の上水道水源は、地下水の水量と水質の悪化が懸念され、今後河川水の利用増加が予想されている。これらの利用には、濁度の高い表流水の処理と管理が必要となっている。本研究は、長期的かつ高解像な懸濁物質起源推定のために全球降水量データセットと経験的な土砂生産モデルを用いて、濁度の原因となる紅河流域の土砂生産量分布の算出を行った。その結果、土砂生産は農業地帯において支配的で、紅河流域では地形や降水といった要因ではなく人間活動が大きく作用している地域であった。広大に広がる常緑樹林が大きく生産を抑制する機能を果たしている。相対的に、デルタ域と下流域の農地からの生産が大きく、上流部では小さい。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680688890240
  • NII論文ID
    130004628391
  • DOI
    10.11520/jshwr.25.0.192.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ