明暗サイクル逆転が身体および妊娠に及ぼす影響

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  • Effect of the Reversed Light-Dark Cycle on Pregnant Mice

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抄録

明暗サイクル逆転が身体機能および妊娠経過にどのような影響を与えるかを検討する目的で,ICR 系メスマウスを妊娠後に通常明暗サイクルのコントロール (post-C) 群,3日シフト (post-3S) 群及び7日シフト (post-7S) 群の3群に分けて比較検討した。 <br> 各3グループの体重には有意な差が認められなかった。 エサ摂取量はコントロール群>シフト群であった。 体重当たりのエサ摂取量はコントロール群に比して,シフト群では減少が認められた。 腹腔内脂肪量は妊娠経過とともに各群で減少し,シフト群での減少程度はコントロール群に比して大きかった。 血漿アミラーゼは妊娠経過に伴って増加が認められた。 分娩直前の血漿グルコースは post-3S>post-C であった。 胎児重量は妊娠1週目には post-3S で抑制されていたが,妊娠週数が進むに連れて3群間で有意差は認められなくなり,post-3S に増加傾向が認められた。 <br> 以上のことより,特に post-3S 群で,ストレス負荷により高血糖が生じ,胎盤を介して胎児に移行し児の成長に影響をもたらしたものと示唆される。

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