寒地型草種と暖地型草種のサイレージ特性に関する比較研究 : 1. イタリアンライグラス(Lolium multiflorum LAM.)並びにローズグラス(Chloris gayana KUNTH.)サイレージの品質に対する調製条件の影響
書誌事項
- タイトル別名
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- Comparative Studies of Ensiling Characteristics Between Temperate and Tropical Species : 1. The effect of various ensiling conditions on the silage quality of Italian ryegrass (Lolium multiflorum LAM.) and Rhodesgrass (Chloris gayana KUNTH.)
- 寒地型草種と暖地型草種のサイレージ特性に関する比較研究-1-イタリアンライグラス(Lolium multiflorum Lam.)並びにローズグラス(Chloris gayana Kunth.)サイレージの品質に対する調製条件の影響〔英文〕
- カンチガタ ソウシュ ト ダンチガタ ソウシュ ノ サイレージ トクセイ ニ
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説明
出穂期のイタリアンライグラス並びに開花初期のローズグラスを材料に用い水分含量,細切条件,保蔵温度を調節し,または市販乳酸菌剤(SNOW LACT-L)使用により,実験用サイロによるサイレージを調製し,製品の発酵品質について比較検討した。なお,サイレージの埋蔵処理並びに保蔵条件は両草種とも同一として2反復で試験を実施した。材料草の水分含量は83-85%と両草とも高い値であったが,イタリアンライグラスに比べローズグラスのWSC含量,粗蛋白質に対する純蛋白質の比率は低く,繊維性成分の含量は高かった。イタリアンライグラスサイレージの場合,予乾,細切,温度調節処理により乳酸の増加,酢酸及びVBNの減少等顕著な品質改善効果が認められたが,乳酸菌剤添加の効果は認められなかった。一方,ローズグラスサイレージの場合,乳酸菌剤0.2%添加でpH価の低下,乳酸の増加等顕著な品質改善効果が認められたが,その他の処理の効果は明確でなかった。ローズグラスサイレージはイタリアンライグラスサイレージに比べ,各処理に共通してpH価,酢酸含量並びにVBN比率が高い等草種間の特徴が認められた。これらの原因解明のため,今後の検討が必要である。
収録刊行物
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- 日本草地学会誌
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日本草地学会誌 36 (3), 292-299, 1990
日本草地学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680730184960
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- NII論文ID
- 110006410243
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- NII書誌ID
- AN00194108
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- ISSN
- 21886555
- 04475933
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- NDL書誌ID
- 3696153
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可