アカクローバ茎割病抵抗性の遺伝

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タイトル別名
  • Inheritance of Northern Anthraconose Resistance in Red Clover
  • アカクローバ ケイカツビョウ テイコウセイ ノ イデン

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抄録

アカクローバ茎割病(Northern anthracnose, Kabatiella caulivora (Kirchn.) Karak.)抵抗性の遺伝様式を明らかにする目的で1973〜1976年に試験を行った。用いた材料は抵抗性2母本個体(R-1,R-2),感受性2母本個体(S-1,S-3)で,これらの交配第1代の抵抗性を検定し,さらに抵抗性個体間のF_1と感受性個体S-1との検定交配第1代および抵抗性F_1個体間の交配第1代F_2)の抵抗性を検定した。結果は次のとおりである。1.抵抗性個体間のF_1では抵抗性9:感受性7の,抵抗性個体×感受性個体のF_1では抵抗性1:感受性3の分離がみられた。感受性個体間のF_1はすべて感受性であった。2.抵抗性個体間のF_1と感受性母本S-1との検定交配第1代では,抵抗性1:感受性3の分離比を示したF_1は1個,抵抗性1:感受性1の分離比を示したF_1は6個であった。3.F_2では,抵抗性F_1個体間の6組合わせで,抵抗性3:感受性1の分離比が認められ,他の6組合わせでは全個体が抵抗性を示した。以上の結果から,アカクローバ茎割病抵抗性は優性の2対の補足遺伝子で支配されているものと推定された。

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