過去の売上高変動および将来の売上高予想が非対称なコスト変動に与える影響

書誌事項

タイトル別名
  • The effects of prior sales changes and management sales forecasts on asymmetrical cost behavior
  • カコ ノ ウリアゲダカ ヘンドウ オヨビ ショウライ ノ ウリアゲダカ ヨソウ ガ ヒタイショウ ナ コスト ヘンドウ ニ アタエル エイキョウ

この論文をさがす

説明

<p>本稿の目的は,前期の売上高の変動と当期の売上高の変動をコントロールし,将来の売上高予想が当期の販管費の変動に与える影響を分析することである。決算短信を通じて経営者が開示する翌期の売上高予想を用いることによって,本稿はBanker et al.(2014)の分析モデルを拡張する。分析結果から,当期のコスト変動に対して将来の売上高予想が一定の説明力を有することが分かった。第一に,前期増収時には,将来の売上高についてマネジャーが楽観的であっても悲観的であっても当期の販管費は下方硬直的である。第二に,前期減収時には,将来の売上高についてマネジャーが悲観的な場合においてのみ,当期の販管費は反下方硬直的である。第三に,前期増収時における当期の販管費の下方硬直性の度合いは,将来の売上高予想の影響を受ける。第四に,前期減収時における当期の販管費の反下方硬直性の度合いは,将来の売上高予想の影響を受ける。</p>

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ