平安朝文学における身体の主題 : 足と沓をめぐって(<特集>古代文学と身体)

書誌事項

タイトル別名
  • The Theme of Body in the Literature of the Heian Period : A Reflection on Feet and Shoes(Special Issue>Ancient Literature and Body)
  • 平安朝文学における身体の主題--足と沓をめぐって
  • ヘイアンチョウ ブンガク ニ オケル シンタイ ノ シュダイ アシ ト クツ

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抄録

中世が「脚の価値の発見」(山折哲雄氏)の時代であることは確かであるとしても、古代や平安貴族の時代が身体性に対して全く無感覚であったわけではないだろう。本稿ではまず古事記における足の大地性や異形性を確かめる。次に枕草子や源氏物語においてはほとんど露出することのない足が、それゆえかえって重要な役割を担っている点を論じる。足は沓とのずれをはらんだ関係を通して作品に様々な力学を及ぼしているのである。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 43 (6), 59-67, 1994

    日本文学協会

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