女の語りの一側面 : 説経『まつら長者』を軸に(<特集>フェミニズム批評の可能性)

書誌事項

タイトル別名
  • An Aspect of the Katari Narratives by Women : Around the Sekkyo Narrative, Matsura Chyoja(<Feature Articles>The Possibility of Criticism on Feminism)
  • 女の語りの一側面--説経「まつら長者」を軸に
  • オンナ ノ カタリ ノ イチソクメン セッキョウ マツ ラ チョウジャ オ ジ

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抄録

さよ姫は、神話から生きつづけた、古代から中世を貫流する存在である。室町の『法妙童子』に似通い『壺坂物語』、奥浄瑠璃の曲などを生むこの話の型は、中世に生きた多くの話素に解体でき、その話素は、一つ一つ<語り>の位相を映しとったものといえる。本稿は、そのうち『法華経』の女人往生を核に、同じ軸を負いつつ、<物語>と<語り>が、交錯し背くあり方をみようとした。それを、フェミニズム論に響きあわせたつもりである。

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 36 (1), 11-20, 1987

    日本文学協会

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